卒業式

17日は私の卒業式でした。

大学の通信教育部で学んでおりました。

実に5年もかかりました。


仕事に追われ、疲弊するなか

思うように学習やレポートが進まず

焦りと困難に陥った日、数知れず。


でも、諦めない気持ちだけは

確かに持ち続けていました。


困窮していた時、卒業ゼミで知り合った友人が

救いの手を差し伸べてくださいました。

既に卒業した友人たちの激励の言葉に

どれ程、励まされたことか。。。

大変お世話になり、感謝するばかりです。

この場をお借りして、御礼を述べます。

本当にありがとうございました!


念願だった卒業。

晴れて卒業式を迎えることができて感無量です。


卒業式に行こうかどうしようかと思っていた時

大学から一通の封書が届きました。


卒業式の案内と同封されていたのが

卒業証書授与式で「努力賞」を

表彰してくださるとのこと。

ありがたい限りです。

行くと即決。

スクーリングの時は 最寄りの駅から商店街を通って

この門を目指して歩きました。


1年ぶりに訪れたキャンパスは新しい校舎が

あちらこちらに新設されていました。

図書館もアカデミックシアターが新設され

素敵な空間に多様な蔵書がズラリと並んでいます。

外からチラリと見ただけですが

お洒落な雰囲気になっています。

今回、時間が取れなかったので、

またぜひ、見学に行ってみたいです。


5000人を超える卒業生に混じって

センターブロックの席

しかも前から3列目に座りました。


この卒業生の席へ向かうには

かなり勇気がいりました。


開場となり直ぐに入ったのですが

躊躇しつつも、卒業生の席へ向かっていると

「保護者の方は2階席です」と呼び止められ

「いえいえ、通信ですが卒業生です」と

学生証を提示し、苦笑して答える私。


やっぱり卒業生に混じって座るのは

目立って恥ずかしい、おこがましいと思い

自ら保護者席へ向かい座りました。


でも、なんだかモヤモヤするのです。

保護者席で何度も立ったり、座ったりして

ウロウロと落ち着かない。


こんな時は決まって

自問自答が繰り返されるのです。


「私自身の卒業式だよ」

「なんら恥ずかしいことはない」

「長年、がんばってきたからこの日を迎えられたのだよ」

「せっかく 朝早くから来たのにね」

「私はれっきとした卒業生だよ」

「あの卒業生の席から見える光景と

この保護者席から見える光景は全く違うものだよ」

「私は卒業生」

「よし、卒業生の席でこの瞬間を味わおう」

「堂々としとこうっと!」

「胸を張っていよう!」


ふっーーーーーーーーー。

どれだけ自問自答を繰り返すことか。。。

時間がかかる。。。

私の性格はこういう場面で浮き彫りになります。


その席から見える光景は

素晴らしかった!

遠慮は全く無用でした。


恒例になっている著名人のゲストスピーカー。

今年はなんと!

芥川賞受賞作家

お笑い芸人 ピースの又吉直樹さんでした。

会場全体から驚きと感嘆のどよめきが

沸き起こりました。


又吉さん独特のゆるりとした口調です。

笑いも誘いますが、経験されたからこその

力強いメッセージが伝わってきます。

「うん、うん」としきりに

うなずきつつ、至近距離からお聴きしました。

とても感銘を受けたスピーチでしたので

続きは改めて書きます。

日々是好日、空を見上げて深呼吸

自然を愛し、何気ない日常に見出す喜び、幸せを文章にしたためたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。