素敵なお花屋さん

明日は母の日。

私の母が他界して、15年の月日が流れた。

部屋に祖母と仲良く写っている写真がある。

毎朝、毎晩、手を合わせる。

お花を飾ることを欠かさない。


明日は母の日。

母の日には普段より ちょっと奮発して

上等なカーネーションを買って飾ろうと決めていた。

明日は仕事がとても立て込む日。

仕事帰り、お花屋さんに立ち寄る余裕はないと予測。

なので、今日、帰りにお花屋さんに寄ってみようと思っていた。

なのに、、、なのに。。。。。

夕方、外に出て 空を見上げると

ピンク色に染まった夕焼け雲がすっーと延びていた。

はかなくて キレイ。。。

風に揺られて 雲が ダンス ダンス。


夕焼け雲を見られる時間帯に帰宅することはほとんどない生活。

この時間に この夕焼け雲を 見られる喜び。

その美しさに思わず歩道橋に登って 

写真を パシャリ パシャリ。

夢中になって写真を撮っていたら 行こうと思っていたお花屋さんのことを

すっかり忘れてしまっていた(笑)どんだけ単純な私だろう。。。。

まあ しかたがないなぁと 帰路へ。

あれっ。。。。

通勤道、いつもは閉まっている小さなお花屋さんが開いているぞ!!

毎日 お店の前を通るのだが、開いている時がない。

タイミングがなかなか合わないなと思っていた。

おしゃれな佇まい。いつかお花を買いに来たいと思っていたお花屋さん。

お店の奥を見ると 店主さんが せっせと作業をしていた。


「まだ お店開いていますか~?」と

狭い間口から 声をかけてみた。

「はぁい 大丈夫ですよ~。ぜひぜひ、どうぞ~」

明るい声の女性。ナチュラル。。。大好きな雰囲気の方だ。

作業を止めて、私にあれこれとお花を見せてくださった。

勧めてくださったピンクのカーネーションに決めた。

母はピンク色が好きだった。


もうひとつ 何かを。。。。

勧めてくださったのは ギボウシ。わぁ~い。

ギボウシも母は好きで庭に植えていた。

「はい、ギボウシにします!」

即決!!

「斑入りがあれば良かったのですけど、こちらで良いですか」

「はい、良いです」

手早くブーケにしてくださって 白い包装紙に包んでくださった。

「明日、忙しいから今日、母の写真に飾るお花を買いたかったのです。

お店が開いていて良かったです」

ついつい嬉しくて喋ってしまう私。

ニコニコと聞いてくださる店主。

「新しい種類のお花なんです。

まだ蕾ですが、きれいに咲いてくれると思います。

もしも、きれいに花びらが開かないときは

こうして花びらを少し広げる手助けをしてくださいますか?

今度、来られた時にどうだったか教えてくださいね」

こんな風に話してくれたお花屋さんに出会ったことはなかった。。。

優しい、、温かいお人柄が伝わってくる。

そして、お花への愛を感じた。

「いつもこちらに寄ってみたいなと思っていたのですが

なかなかタイミングが合わなくて。。今日、開いていて本当に嬉しかったです」

「ありがとうございます。お店閉まるのが早いので、すみません。

明日の母の日の準備に追われていて 今日は遅くまでいたので。

良かったです!!またぜひ、来てくださいね」

お互いに御礼を言って お店を後にした。

お店の外から中を見ると

「ありがとうございます」と言って 頭を深々と下げてくださっていた。

とても丁寧に御礼を言ってくださる店主のお気持ちに感動した。

じんわりと温かなお人柄が感じられた。優しい方だなぁ~。

好きなお店が またひとつ 増えたよ。


帰り道 心に染まる ピンク色


夕焼け空を見上げて 用事を忘れて ラッキー。

こんな素敵な出会いが 待っていたのね。。。

「あれこれ 気苦労しなさんな。。」と 母が言ってくれているようだな。

母も祖母も ピンク色のカーネーションを喜んでくれているみたい。。。。。


今日も「ありがとう!ありがとう!」いっぱいの1日でした。

明日も感謝いっぱいの良き日でありますように。。。。。。

日々是好日、空を見上げて深呼吸